軸は亭主からお客様へのメッセージであり、
茶会のテーマを表します。

今日のお軸は『一期一会』。
「一生に一度だけの出会い」という意味です。
「人との出会いを大切にしよう」とも読み取れますし、
「この一瞬一瞬をかけがえのないものとして生きよう」とも取れます。楽しいことも苦しいことも二度と戻らない大切な時間。
「今」を精一杯生きたいものです。

茶花は「賀茂本阿弥椿」と「紅梅」です。
梅の蕾も大分ふくらんできました。一輪だけ開いています。
~梅一輪 一輪ほどの 暖かさ~といったところでしょうか。
炉の季節(11月~4月)に床の間を飾る花は何といっても椿です。
茶席の椿はつぼみが原則。『侘助』のように小さく筒型に咲く一部の品種を除き、膨らんだつぼみを入れます。
ふっくらとしたつぼみには瑞々しいエネルギーを感じます。
生徒たちはまさしく開花の時を待つつぼみ。
咲き誇るたくさんの椿はあでやかですが、
一輪のつぼみの上品で楚々とした美しさは、
たしかに「侘び」「寂び」に適っています。
ところで、桜は「散る」、椿は「落ちる」、梅は「こぼれる」。
日本語ってめんどうくさい。でも、それぞれの花の様子をよく表しています。
椿は茶花の代表選手ですが、山茶花(さざんか)は茶花にしません。
見分け方は、さざんかは「散る」です。
今日は1年生も柄杓の扱いを学びました。
「持ち方」から「鏡柄杓」「置き柄杓」「切り柄杓」「引き柄杓」と大変です。