さて、石巻港近くの高速道路に差し掛かると、新しく建てられたとされるマンションや、住宅地が目に映りました。この光景を見ると、9年前の「東日本大震災」の記憶がよみがえってきます。
私たちが到着したのは、石巻市立大川小学校です。
到着直前になりますが、私たちが気が付いたのは、風景の寂しさです。再舗装された道路のわきにポツンと大川小学校があり、それ以外の建物がありません。後に語り部を担当された方のお話によると、震災以降は災害危険区域として、居住することが許されていないということでした。
実際に建物を目にすると、言葉表せない光景でした。校内すべての時計は「3時37分」で止まっています。この瞬間、すぐ近くの北上川から越流した津波と、陸を遡上した津波が到達し、校庭で渦を巻いていたといいます。
本学年生徒は震災当時、小学校1年生でした。
生徒一人ひとりがこの光景を想像し、この建物を目の当たりにした時の気持ちはどのようなものであったのでしょう。

研修後に本校生徒より献花と黙とうを行いました。
