今日は学校、ホスト、そしてブダベストとお別れの日です。
送別会では日本人生徒が思い出に残っていることや、ハンガリー生徒
が日本に行って楽しみにしていることなどを話しました。
滞在中、ハンガリーの生徒は日本の生徒が楽しめるように、また、
不安が無いように本当によくケアをしてくれました。

日本人生徒を代表して阿部君があいさつをしました。

お土産にキーホルダーと校章のバッジをもらいました。






涙涙のお別れです。また3月に日本で会いましょう!
午後は日本貿易振興機構JETROブダベスト事務所を訪問して、所長の奥村明子さんにハンガリーの経済、貿易についての話を聞きました。ハンガリーは経済が急速に発展しておりGDP成長率は4.9、所得も年間10%増です。しかし、近年では失業率も減り、日本と同様に労働力不足が問題となっており、セルビアやウクライナなど周辺国からの労働力に頼り始めているそうです。日系企業もハンガリーに非常に多いのですが、意外なことに日本人の管理者はほとんど使われておらず、権限をハンガリー人に与えているそうです。そうすることで賃金を抑え、また、効率化しています。
労働力不足対策として政府は若年層や育児中の女性への支援策、デジタル化の政策「デジタルワークフォースプログラム(2018年開始、30~40万人の仕事が削減できると予想)」を行っています。海外に行くといつも感じることですが、日本はデジタル化が遅れています(電子マネーの導入をはじめ、未だにFAXを使う国は珍しい)。
日本はデジタル化を導入しようとしても、長年世界の先端を走っていたため、様々なシステムが成立してしまって既存の形態を崩すことに抵抗を感じる人が多いのですが、ハンガリーやインド、中国などでは抵抗感が少なく、一気に変えることが簡単だと奥村さんは仰っていました。
経済のことだけでなく、キャリアに関してもお話しをしてくれました。
「これからの経済は正解のない答えのないものを導かなくてはいけません。そのため、海外の政策を知ることは、市場が違うため一概に導入できるものではないけれど、とても参考になります。高校でいま勉強している世界史や地理などもその土台を作るためのものです。私が高校生のとき、まさか大人になってハンガリーで働いているとは思ってなかったのと同じく、皆さんの将来も何があるかわかりません。勉強をして、色んな人と話をしていろんな考えに触れてください。」と熱いメッセージも伝えてくれました。

分かりやすく興味深い話に質問も自然とたくさん出ました。

所長の奥村さんと
そのあとはレストランで昼食を取りました。
レストランにはバイオリンの演奏があり、
なんと渡辺さんがピアノで『さくら』をコラボしました。(
ピアノのところは暗くて写真が撮れませんでした。)

昼食後はバスに四時間揺られて、再びウィーンへ。
夜はWIENER RESIDENZオーケストラを鑑賞しました。プロの本格的な演奏に感動です。
明日は市内での文化学習です。